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第70期MIDIでお題拝借コーナーの感想 [MIDIでお題拝借]

お待たせいたしました。
高齢の、もとい恒例の感想記事です。
三ヶ月に一度発表されるこの投稿曲の鑑賞はほんとうに楽しみです。
今回も個性あふれるすてきな曲が集まりました。
右のカテゴリにあります「MIDI投稿募集」の「MIDIでお題拝借発表」でお聞きくださいませ。
いつものお願いでございます。
曲には作者の著作権がございますのでどうかご留意いただけますようお願いします。

さて、今回のお題について少し。

odai70doki.JPG

上の二小節です。
これは五音音階ですね。
それもすべて四分音符なので逃げようが無い・・・
ヨーロッパや南米の古い民謡、古いラテン、日本では、いわゆる「 ヨナ抜き音階」として知られていますね。
こりゃ使い方が難しい・・・
超変化球で逃げるか、ジャズにするかが第一感。
もちろん古い民謡調や童謡にする方法もあるでしょう。

ということで今回はみなさんがどう扱うか楽しみにしておりました。 

それでは感想を述べさせて頂きます。
紹介は順不同、敬称略で失礼させていただきます。
我が広角音源SD-90での感想です。

 

★ Funk Railroad jiji 2

久しぶりのjiji 2 さん。ファンクフュージョンで来ましたね。スタッフ。ピアノはリチャード・ティ、ドラムはスティーブ・ガッド。
まさにこんな感じです。ガッドらしい機械的で正確なドラム、ノリにノッたピアノ。ブルーノートの使い方もうまいし「D」→「S」という古いブルース進行も使われていて感心しました。そしてヴォイスが一層ファンクにさせました。

 

★ 平和からENDへ jiji 2

これも jiji 2 さん流の管弦楽曲。いつもながら管、弦の特徴をしっかり捉えた見事なDTMになっていますね。
ロマン派と近代音楽の集結。私が感じたのはきっと平和は第三楽章まででこの曲は終楽章。そんな感じがしました。
MIDIではさっと無音・・・・待ちましたよ。決めの音があるのかと。どんなENDなのかと。それは恐怖を感じました。
でもオーディオではあっさりと終わったので安心しました(笑)。
でもなかなか味のある終わり方でしたねぇ。

 

★ 秋色に染まる とわとわ

お題の使い方が見事です。やってくれました。10小節までは「ヨナ抜き」。童謡っぽくも聞こえ民族(民謡)的な旋律にも聞こえるのはそのため。このお題はこんな風に使うのですねぇ。四分音符でなく8部音符の変化球ではありますがこういう旋律はなかなか浮かびません。だからこそ、その後のとわとわさんらしい展開が生きていると思います。61小節から再びヨナ抜きテーマ。
今回はlこの見事さに感嘆です。また全体は題名どうり物思う秋を感じさせてくれます。
素敵な秋でした。

 

★ 秋日和 はげちゃん

いつもの美しく優しい音楽に心が洗われますねぇ。今回は特に展開のうまさに感嘆です。明るいハ長調で始まりハ長調で終わる、うまい。その持って行き方がうまいです。それと3拍子と4拍子の区別。3拍子では生気溢れる日差しを、4拍子では優しく通り過ぎいる風を感じました。何度も聞きましたが聞くたびに3拍子のところが好きになっていきます。そんなに難しいことはしていないのに味わいが深い・・・・人間性そのものを感じます。
聞かせていただいてありがとう、そんな気持ちになりました。



★ 秋の並木道 嶋田友馬

イチョウかポプラかメタセコイヤか。同じ木を通り過ぎて行く・・・だからお題二小節でいいのですね。少しずつ変化させて繰り返しますが飽きない、いつまでも聞いていたい、そんな気持ちになります。こういう使い方があるのですね。
テンポは少し速めで軽快な気分。展開は嶋田さんらしい情感が伝わります。使われている音色がまた微妙。それだけに作者のページでオーディオファイルで聞かれることをお勧めします。もっとすてきな情感が伝わることでしょう。私はシンセストリングスのような音色、その使い方に惹かれました。
私も作者のオーディオファイルをこれから聴いてみます。 

 

★ 秋草の匂い  茜音

そういえば52期のときも木管5重奏でしたね。いつもは一番お題に忠実な茜音さん、珍しくお題は超変化球で始まりますね。ヨナ抜きは見せませんがやっぱり素朴な二小節なんですね。題名どおり秋草を感じます。
嶋田さんと同様18小節目までは二小節を変化しながら進むのが一層素朴な感じにさせます。その後茜音さんらしい木管の展開。しっとりと秋の情感を楽しんでいるよう。
5音階、5重奏、最後は下の句を朗々と読み上げております。リバースシンバルがその声を広げます。
5,7,5,7,7。あ~ぁ、渋い。

★ グリーン  辻基夫

私もゴルフは見るだけですがグリーンに乗ったらみんなうれしそうですね。リズムはサンバ。ぴったり。うれしそうに楽しんでいる様子がわかります。前回もそうですがナイロンギターの使い方がうまいですねぇ。音形でボールの軽やかなころがりが伝わります。グリーンでこれだけ何度も転がせばスコアはむちゃくちゃでしょうが楽しむことが第一。
私が一番素敵に思ったのはシンセストリングスの白玉和音を3パートパンポットに分けて一音ずつ鳴らしていることです。済んだ広がりを感じます。最後はカップインの音。コロコロコロコロポン。お見事でした。


いやぁ、いいですねぇ。今回も堪能しましたよ。
次回もほんとうに楽しみにしております。

大変お粗末でした~

 


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とわとわ

いつも素敵な感想をいただき、ありがとうございます♪
HOLDONさんの講評を読んで、皆さまの曲を理解するところが大きいです。
鋭い角度と知識とで聴いていただけてるのを実感します。
自分のよな抜きすら、意識の外でしたから(´▽`;)ゞ
そして、昨日ははげちゃんの掲示板にお茶目なコメントを
ありがとうございました(o^-^o)
by とわとわ (2015-10-09 18:50) 

はげちゃん

いつもやさしい、すてきなコメントをありがとうございます。

HOLDONさんは、やさしいですねえ。
ほんとに、HOLDONさんの音楽知識はすばらしいです。
いろいろと教えられますねえ。

とわちゃんも言ってるように、自分では気がつかないようなことも
いろいろと指摘していただいて、とても勉強になります。

ほんと、いつもありがとうございます。

ところで、さっき、風泉さんが、次のお題は、第2期と同じだって
言ってましたけど、聴いてみたら、ほんとだった(笑)

でも、第2期はずっと昔だし、また新しいとらえ方の
音楽が生まれるのも楽しいですよね。
by はげちゃん (2015-10-09 21:26) 

茜音

感想ありがとうございます。
自分自身は下手の横好きなので、いろいろと
コメントいただけて、勉強&励みになります。
by 茜音 (2015-10-09 22:59) 

U-Ma

ご感想ありがとうございます。
最初は何のイメージもなかったのですが、
チェレスタを入れたあたりから、木の葉が舞う様子を連想し、
このようなタイトルになりました。

シンセストリングスのような音は、YAMAHAのバンクにあるOdinという音色で、
立ち上がりが遅い音なので、
普通にアルペジオを入れても音が少し遅れて聞こえるので、
あのような独特な雰囲気が生まれるのです。
すごくお気に入りの音色なので、いくつもの曲に登場します。
by U-Ma (2015-10-10 02:02) 

HOLDON

>とわとわさん、
昨日は風邪で寝ていました。すいません。
温泉に入りすぎたようです。
意識の外でスラスラと書けるのがうらやましいです。
音楽を聴くときは目をつぶった方が正確に聴けますね。
映像に気が取られます(笑)
by HOLDON (2015-10-10 05:16) 

HOLDON

>はげちゃん、
音楽は聴いても楽しいし、やっても楽しいですね。
大した知識も無いくせに知った振りをしているだけで(汗)

あら、風泉さんが?
明日にでも行きますね。
これからまた寝ます。
by HOLDON (2015-10-10 05:20) 

HOLDON

>U-Ma さん、
そうですね。木の葉が舞うようにも聞こえますねぇ。
そう思うと益々ぴったりになりましたね。
今鼻水とセキで不調。
もう少し寝て元気になったらオーディオを聴きにお伺いしますね。
by HOLDON (2015-10-10 05:23) 

HOLDON

>茜音さん、
人ってやっぱり十人十色ですね。
百人一種じゃないです(笑)
自分に無い個性が本当に勉強になります。
お互い様です~
by HOLDON (2015-10-10 05:35) 

辻基夫

演奏会作曲運動会そしてお題取りまとめ、本当にお疲れさまでした。
風邪をひいてしまったとのことですが、これ幸いとゆっくり休んで下さい。

「グリーン」へのご感想ありがとうございます。
プラス志向のお言葉にはいつも励まされます。

「The Night Heatstroke」は、非常に音の印象がいいので譜面を見ました。
エクスクルシーブでChorusをつけているんですね。
Chorusは使ったことがないので、こんど試してみようと思います。
by 辻基夫 (2015-10-10 22:10) 

HOLDON

>辻基夫さん、
おはようございます。やっと起きましたが鼻水とセキはまだ苦しいです。
温泉を楽しみ過ぎても体に悪いことがわかりました(笑)

他の人の曲を鑑賞するのもほんとうに勉強になります。
このたびも本当に楽しませていただきました。

>Chorus
普通はベース以外には付けないのですが今回は楽器が多いので距離感を出すようにしました。
小編成ならChorusは音色がぼやけるので使わない方がいいと思います。
あまり手前で鳴ってもらっては困る、音を奥にへこませたい、そんな時に使ったらいかがでしょうか。
by HOLDON (2015-10-11 08:14) 

辻基夫

Chorusのこと、ありがとうございます。
やはり使い方は難しそうですね。
by 辻基夫 (2015-10-11 22:32) 

HOLDON

>辻基夫さん、
おっしゃるとおり。
私も手探り状態です。
またDTM研究してみたいですね。
by HOLDON (2015-10-12 07:43) 

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