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私が教えましょう4 [音楽いろいろ]

久しぶりに書いてみました。

今年の3月からン十年ぶりにフルートを練習してきました。
振り返ってみたら十分に練習できた記憶がありません。
孫誕生後の2所帯生活、退職、バンド用の譜面書き・・・・
いろいろあってやっと10月になって出来るようになった気がします。

現在の私の段階は昔の私に比べたら60%くらいでしょうか。
もっとも、昔と違う吹き方なので比べるのが難しい面もあります。
ジャズやラテンをやる「キレ」が非常に弱くなっています。
これを意識すると音程が大きく狂ってしまうのです。
前にも書きましたが仕方なかったわけです。
歯や口の状況が昔とすっかり変わりましたからね。

さて、このシリーズ、ゴールウェイさんのレッスンビデオからスタートしましたよね。

ゴールウェイのレッスンから1

ゴールウェイのレッスンから2

ということで、あの懐かしい練習の最終段階を書いてみました。

まだ完璧ではないですが私は出来るようになりましたよ。
やってみよう、と思われる方はどうぞ!


頭管部だけの練習でしたね。
この練習だけでかなりの力がつくのを実感しました。
「ぶーぴー」。低いのとオクターブ上。
これの応用練習を考えました。

(1)「ぶーぴー」タンギングなしで吹く。
    これは純粋にいい音を求められます。
    大きく、抜けるような音を求めましょう。

(2) (1)の音色を目標にタンギングをつけましょう。
    これできれいな音にするのはけっこう難しいですね。

(3) 「ぴーぶー」先にオクターブ上にします。つまり逆にします。
    これが難しいです。音程が狂いますね。
    タンギングなしで何度も正確に練習しましょう。

(4) (3)にタンギングをつけます。
    最高に難しい!
    唇に力が入っていては低い音はきれいに出ませんからね。
    音程も難しいです。

(5) 極めつけは、ダブルタンギングでやってみる練習です。
    ここまでやれたら満足ですね。


★ タンギングについての考え方
 初心者のフルート教則本では、音は必ずタンギングを付けて吹くべし、とあります。 
しかし私は少し考えが違います。
タンギングは音の立ち上がりを鋭く明確にするため、と思います。
でもそのために音色に損失があってはいけません。
フルートは喉で吹くつもりであるべきです。タンギングは舌先で息を調整することになるので口先だけの吹き方になりかねません。
もしタンギングを使わずに鋭い立ち上がりが出来るならそれに越したことは無い、というのが私の理想論です。
ということで、
タンギング無しの練習も大切かと思うので上記の練習に加えました。


以上、頭管部だけでかなり練習ができるのではないでしょうか。

私はがんばっていますよ。
もうすぐ卒業。。。(ははは、ホンマかいな?)
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コメント 4

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マルマル

はじめまして。
フルート暦約4年のマルマルと申します。
ときどき読ませていただいております。
タンギング無しで吹く練習をするというのにびっくりしました。
これは全くの初心者の吹き方で、タンギングを付けて吹かないと演奏にならないと信じておりましたから。
実際私は今でもタンギングを付けて吹くのが難しいので苦労しております。
とくに低音です。
タンギングを付けてしっかりとした音で吹きたいです。
その辺をもう少し書いていただけませんでしょうか。
ピントはずれの質問かと思いますがよろしくお願いします。
by マルマル (2010-10-10 04:32) 

コウ

マルマルさん、はじめまして。
よくぞお越しくださいました。同じ楽器を持つ人に来ていただくとうれしいです。
さて、
>低音をタンギング
はぁ、私も教えて欲しいです(笑)
でもこれが常に出来るなら間違いなく上級者ですね。
なぜ難しいのでしょうか。
低音域と高音域は息のスピードや吹く方向が違いますよね。
舌は下にあるから(笑)「ツ」と言った瞬間スキ間は上に空きます。すると息の方向が上向きが楽になります。上向きというのは高音域の方向ですよね。
また高音域は息のスピードが上がっています。ということは唇の穴も小さいので舌で息を切りやすいです。
だから舌を使うときは中高音域が出しやすいわけです。
では低音ではどうしたらいいのでしょうか。
口先で「ツ」だと中高音域になるからオクターブ上がってしまいます。
喉の奥の方で「ツ」というつもりだとどうでしょうか。
これだと下の方向に吹けます。また唇の穴も変わりません。
方向、唇の穴(息の量、スピード)に注意しながら・・・
と、私にはこれくらいしか言えませんです。

ところで、
>タンギングを使わない練習
実はこれをもっとやれば低音のタンギングも楽になるのではと思っています。
確かにタンギング無しで演奏することはありません。
でも初心者でも音が出る、ということは出しやすいからでしょう。
でも初心者の音を聞いてみてください。
音は出ていますが余分な息の音もいっぱい出ています。
こんな状態でタンギングを使っても音になりません。
出来るだけ余分な息の音を出さない、使わない・・・使う息を有効に音にする・・・・
この状態でタンギングをすればきれいな音になると思います。
すなわち、理論上完璧に息を使えればタンギングは要らないということになります。
私はそう思っています。

あなたも一度やってみてください。
ほんの少しやればタンギング無しも慣れます。
そして昔初心者だったころとは違う音色に気づくと思います。
かなりそのころよりも有効に息を使っているはずだからです。
だからもっとタンギング無しで息を有効に使う練習も意義があるのではと思っています。

先ほどからサイトを探しているのですが見当たりません。
上の理論は私だけの理論でないのはもちろんです。
そのように述べておられる先生がいましたから。
見つけたらまた報告します。

長々とすいません。
参考になったかどうか・・・・
よろしかったら懲りずにまたお越しください。
by コウ (2010-10-11 08:03) 

マルマル

ありがとうございます。
一つ一つうなづきながら読ませていただきました。
何気なくロングトーンの練習をしていますがそれに活用したいと思いました。
またご報告します。
やっぱりコウさんは、いやコウ先生はかなりのお腕前なんですね。
演奏会、聴きたいですね。
録音されるならぜひ聴かせてください。
これからもよろしくお願いいたします。
by マルマル (2010-10-12 13:50) 

コウ

ていねいに読んでいただいてありがとうございます。
ご返事遅れてすいませんでした。
そうですね。ロングトーン。ついお決まりのようにやってしましますよね。
最初の発音がまずければ意味がありません。いい発音を長く吹いて頭と口に叩き込みたいものです。

>先生
とんでもないっす。
プロだったころはン十年前・・・とっくに時効です。
今年の3月から練習し始めた初級者です。頭だけが上を行っている(笑)
「コウさん」であるべきです。はい、絶対。

>演奏会の録音
録音はしても発表はむずかしいと思います。
著作権付きの曲ばかり。
また演奏会はレストランの所有物になる可能性もあります。
たぶんネットに流すことは無理かと。
著作権付きで無い曲で、練習場で録音したものならOKでしょうが今のところそのような曲はありません。
徐々にそんな方向に進むと思います。
そのときは流しますね。

きょうもありがとうございました。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
by コウ (2010-10-14 07:27) 

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