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モーツァルトとの出会い

<渇いた愛でも>
スタートです。
前回も書きましたが昔にホームページで書いたものなので再掲載になります。

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○ 失恋と浪人
私にもこんな時期があったのですねぇ。
結局一言も言葉を交わさず卒業してしまい、片思いの失恋に落ち込み、しかも受験に失敗して浪人が決定しました。
予備校も四月からで何もせず、何もする気がなくブラブラと・・・そんな毎日でした。

○ 映画「アンネの日記」
春休み、妹とその友達と私でこの映画を見に行きました。
その映画全体に流れていた音楽はあのチャイコフスキーの交響曲6番「悲愴」でした。
悲惨な悲愴な物語に余りにもピッタリで、そして私の今の心境をしっかり捉えてくれる曲はこれだ、と思いました。
家に帰って何度も聴きました。

○ 癒してくれる音楽
どっぷりと悲しみに浸れるこの「悲愴」。 でも悲しみが深すぎて・・・ 
また、浪人という苦しみにはピッタリだけど、はかない失恋には余りにも希望も何もかも無さ過ぎるように思えました。
実は、もし私が一言声をかけていれば・・・ そしてまだ希望が有るかも知れない・・・ とか、まだ未練があったのです。
失恋した方はこんな心境ご存じでしょう(笑)

○ やっぱりベートーベン
この時代は何を言ってもベートーベンが一番でした。ベートーベンのすごいところは何を聴いても私の期待を裏切らないことでした。
でもこの時の私の心境には余りにも崇高すぎたのです。
さぁ、立ち直るぞ! という感じ。
でも・・・まだ残る未練の面倒までは見てくれないんです。

○ 他の音楽
シューベルトの音楽はかなり癒してくれるものでした。シューベルト自身も失恋の大経験者。もともと好きだったしまさにピッタリでした。
メンデルスゾーンは甘美過ぎるし・・・
そう、もうシューベルトの他には私の気持ちをわかってくれる音楽は無い・・・
そう思っていました、が・・・

○ ハフナー・セレナーデ
ある日、FM放送で流れていた音楽が「ハフナー・セレナーデ」でした。
ユージン・メニューインのバイオリンと指揮でした。
モーツァルトであることはすぐにわかりました。
あぁ、いつものモーツァルトかって・・・
でも何かが違うのです!
ただ単にメロディーが美しいだけではないのです!
きれいだなぁ、と思って聴いているとすぐ変化するのです。全く明るくなったり・・・
この時開眼したのです。
モーツァルトは美しさ、甘さはどんどん提供してくれるが何時までも甘えることをさせないのです!
甘えようとするとすぐに別の所に連れていかれる・・・・
別の所とはモーツァルトの世界、神の世界なのかも知れませんね。

○ 一言でいうと客観的
唯物的っていうか、甘えきることを許さない音楽と思いました。
どんな悲しいときでも苦しいときでもそれは一時。
時は流れ常に新しい物に目を向けていくべきだと悟りました。

この悟りは私の人格に大きな影響を与えたと思います。

○ さらば失恋
月は遠くで見るから美しい・・・近寄らない方がいい・・・・
それでスカッとしたのです。
人生はこうでなければ、と。
ありがとうモーツァルト。

詳しくは記事、ハフナーセレナーデ


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