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催眠進行コード


 

ずいぶん前の自分のホームページに冗談半分で書いたことがあります。
この間の「音楽療法」の記事のときに少し書きましたね。
それで少し再現してみました。

私の「催眠進行」とは奇抜で大袈裟な表現かもしれませんが音楽療法を思うと意義深いものがあります。

7,8年前のことです。
きっかけはヴィバルディーの「四季」、冬の三楽章です。
これをアレンジしていたときに感じたのです。
下を聴いてみてください。

これを聴いていると私は吸い込まれそうになるのです。
それでこの音楽の構成を調べてみました。
下図です。

Winter.GIF
見にくいので画像をクリックしてくださいね

 

コードにすると「Fm」と「Bbm」だけですね。
しかも根音は低音「ファ」が流れっぱなしです。いわゆるオルガントーンになっています。
もう一度上図部分だけをバイオリンで聞いてみて下さい。


バロック音楽ではこの構成は多いと思いますがヴィバルディーの曲が一番吸い寄せられます。

これは短調ですが和声進行は、
T → S → T → S ・・・となっているのがわかりますね。
Tはトニック、Sはサブドミナントです。

これだ!
と思いましたね。
そして、これは催眠進行だ、と思ってしまいました。
そこで私はまとめてみました。

催眠進行基本1
C→ F→ C→ F ・・・
これは長調の基本形です。
下を聴いてみてください。

どうですか。
いつまでもいつまでも聴いていたくないですか?
これが催眠進行のからくりです。
つまり完全終止形の「ドミナントコード」を使わない形です。
ドミナントコードのように、「もう終わった。。。」と思わせる安定感が無いためいつまでも聴いていたいのですね。

催眠進行基本2
Am→ Dm→ Am→ Dm ・・・

 

短調は短調で独特な感覚を覚えますね。
即興でメロディーを入れてみましたよ。
後半に入れています。

 

いかがでしょうか。
私は立派に音楽療法に使えると思います。
上の二つは基本形だけです。

サブドミナントコードは上だけではありません。
長調でいうと「」の音さえ入っているコードならサブドミナントコードに適用できます。
Dmがそれです。
またサブドミナントマイナーコードだって使えますね。
長調の場合、「Fm」ですね。
いや、サブドミナントマイナーコードは「Ab」の音さえ入っていたらいいので「Bb7」とか「Db」とかいっぱいあります。
すなわち応用はいっぱいあります

私はまじめに効果を信じております。
ぜひご活用ください!

 


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はげちゃん

起きたばかりなのに、また眠くなりましたョ(笑)
HOLDONさんも、この記事を書いていて眠たくなったそうで、これは、効果絶大かもですねェ

HOLDONさんの書かれた、あの短調のメロディ、すごくすてきですねェ
すごい、すごい。

あれ、あのままで終わっちゃうのは、もったいないですョ
HOLDONさんも、ぜひ続きをつくってくださいナ

そっかァ、先日は長調のコードだけだったから、短調の部分も加えるといいかもですねェ
うん、考えよう。

眠いのに、おつかれさまでした。
ありがとうございました。
by はげちゃん (2013-03-29 07:55) 

とわとわ

綺麗ですね~♪
T―S―T―Sの進行と聞いただけだと、飽きるんじゃないかしら?という思いもありましたが、不思議と瞑想状態になるような…HOLDONさんがおっしゃっている吸い込まれる感覚というのを感じました。
何だか、幸せな気持ちになりますね(笑)

メロディ―がはいると、効果も倍増☆
もしかしたら、素晴らしい名曲が生まれちゃうような…

心を落ち着かせたい場所(病院の待合室とか)で静かに流れてきたら、音楽療法としての効果もありそうですね。

素敵な記事をありがとうございました(*^^*)

はげちゃんの曲も楽しみですね♪
by とわとわ (2013-03-29 08:59) 

HOLDON

>はげちゃん、
催眠で眠たくなったのか寝不足か(笑)
同じT―S―T―Sでも長調と短調は趣がずいぶん違いますね。

あのメロディ、良かったですか。
ありがとうございます。思いつきで書いてみましたが私にふさわしくない感じで続きそうもないです(泣)
あれだけかもねぇ。
時間あれば一応努力してみます~

しかしもう少し早くこの記事を書けばはげちゃんも書きやすくなってでしょうにね。
いやぁ、楽しみにしております。
by HOLDON (2013-03-29 17:23) 

HOLDON

>とわとわさん、
吸い込まれるような感じになりましたか。
私と同じく催眠術にかかりやすいタイプです(笑)
確かにT―S―T―Sだけでは音楽としては展開が難しいと思います。
音楽療法を中心に考えるとその効果の方を優先するでしょうね。
お経だって聞いていると眠たくなってきますからね。
音楽鑑賞とはまた別の方向ですね。

そう、私たちは名曲を作りたい(笑)
でもアメージンググレースみたいに名曲であって効果あれば最高ですね♪
by HOLDON (2013-03-29 17:31) 

Clara

古い記事にコメントしてすみません。
ヴィヴァルディの「冬」の第三楽章はチェロ(正しくは通奏低音)のパートはVioloncello e tast solo(チェロとタスト・ソロ) との指示がありまして、後者は通常はハープシコードやリュートなどの和音楽器が和音を補完するのですが、補完しないで低音だけ奏でて下さいという指示です。
ということは無和音でということです。

「無和音=和音進行なし」と言っているわけではなく、上声部の動きが和声進行を体感させるので、そういう意味ではありません。念のため^^;

また、同時にこの部分に添えられているソネットの断片では氷の上(凍った道路?凍った池?)の上を恐々と歩いている場面ですので、眠たく聴こえさせてしまうのは演奏者が悪いと思います(笑)

あくまでも恐る恐る歩いている感じを表現しないとだめです。眠ったら転びます!
by Clara (2017-06-27 18:58) 

HOLDON

>Claraさん、
今回一週間も留守してしまいました。
長く放置ですいませんでした。

この記事はヴィバルディの曲そのものについて書いたものではなく「催眠」にこじつけたアレンジですね。
だから無理やり T→S→T→S・・・・にしております。

それにしてもこのソネット、作者不明となっておりますが素敵ですね。
ただのバイオリン協奏曲だったのにすばらしい標題音楽「四季」になりましたからね。
それぞれのソネットがとてもマッチした情景になっています。

ところで「催眠」ですが、
本当は「眠り」ではありません。
医学的に言うと「トランス状態」らしいです。
簡単に言えば何かに集中したときに似ていて声を掛けられても気が付きません。
だからむしろ冴えわたっている、と言う方が正しいかもしれませんね。

by HOLDON (2017-07-01 17:54) 

Clara

四季は12曲の曲集の中で最初の4曲だけ標題音楽になっていますが、他の8曲にあまり日が当たらないのは残念です。
調和の霊感のほうは12曲とも有名なのにw

脳がトランス状態ってことですよね・・・・
人に声を掛けられたら必ずびっくりしてしまう私は常にトランス状態なんでしょうか。
血圧が心配になりました(-_-;)
by Clara (2017-07-01 20:35) 

HOLDON

> Claraさん、
突然声を掛けられたら何も悪いことはしていないのにドキッとする(笑)
心臓や血圧に悪いですね。
でもとても集中できている証拠ですね。
本当の催眠状態はそれよりも一歩進んで三回くらい声を掛けないと気が付かない人もいます。

ところで・・・ソネットですか(笑)

by HOLDON (2017-07-02 06:15) 

Clara

あ、Twitterでお世話になっているお友達のさりあちゃんに誘われてリブリーをしていまして、So-netのお世話になっていました。

で、リヴリーは遊ばなくなって何年も経っていて、So-netにアカウントがあったのをすっかり忘れていました。

今までずっと遊んでもないのにリヴリーの月額課金をずっと払い続けていました(T_T)

で気がついたらブログも解説していたようでして、それも7年前にテスト投稿したまま何も記事を書かないまま何年も放置・・・

So-netのブログシステムって(Seesaaブログと同じスCMSソフトを使っているようですね)

So-netのブログまでは管理しきれないので暇な時にWpblogと同じ記事をそのまま転記するつもりです。三日坊主になりそうですがヾ(ーー)ォィォィ

GravatarにGoogle+アカウントにSo-netにニコッとタウン(ニフティー)・・・・アバターが増えてしまいました(ふう・・・・
by Clara (2017-07-02 16:52) 

Clara

Twitterでは保守系腐女子をやっています・・・
というのは大げさなんですが、同年代のお友達から見たら右傾化してるそうです。
当たり前のことを言ってるんですけどね(-_-;)

Twitterは昔借りていたレンタルサーバーの社長がしていたので、直接問い合わせをしたらメールよりも早く回答がくるから便利で使っていたのが始まりだったんだけど(-_-;)
by Clara (2017-07-02 17:13) 

HOLDON

>Clara さん、
いやー恐れ入りました。
お若いですね~
私も歳の割にはあれこれ時代のものに手を出しましたがさすがにTwitterとか手が出ません。
自分の訴えたいこと、その情熱に頭が下がります。
いやいや、
お互いがんばりましょう~
by HOLDON (2017-07-02 20:12) 

Clara

ついでに・・・・更に申し上げますと、さりあちゃんはかれこれ10年来のネット友達で、私にとっては姉のような存在ですが、娘さんが昨年愛知から東京に嫁ぎました。
母子家庭で大層苦労された方です^^;

そこで曲を2曲お祝い品として贈ったのがMIDI再開の切欠で・・・
それがなかったら永久に引退したままの予定でした(汗)
ある意味意志が弱いですね(-_-;)

作品はYoutube経由で公開していますが、もっといい音を・・・と思ってサウンドフォントを色々試してみましたがメモリ不足で残念ながら・・・
ということで、当面は低音質の現在のもので済ませることにしました。
パソコンにお金をかけられません(笑)

未だにガラケーのクララです。
ネット名のクララの由来は一時期カトリックにはまっていた時の洗礼名です(幼稚園がキリスト教だったので・・・)
今は佛教にまた返り咲きしましたけど・・・宗派は主人の淨土宗に宗派替え。
やっぱり宗派はともかく佛教そのものは守らないと(先祖の墓碑をキリスト教式にするのは忍びない)

それ以来クリスマスや復活祭はしなくなりました。
お釈迦様の日の花祭に変更(笑)

日本人がクリスマスに熱狂するのをよく思わない人達がいますが、それに対して宗教に寛容な国民性と反論が。でも私は両者の意見どちらも反対です。
自身の宗教のお祭りに固執するのも、お正月は神社、葬式は佛教、冬はクリスマスというのも納得がいきません。クリスマスを祝うなら花祭も祝わないと片手落ちと思っています。
一つに絞るか、全部やるかで、中途半端は駄目って言いたい。

とまあ、こんな調子で親戚とも激論しています。
by Clara (2017-07-02 22:33) 

Clara

HOLDONさん。是非これを聴いてみてください。
https://youtu.be/ZPdk5GaIDjo

弓の形が現在のものと違うからわかると思いますがピリオド楽器(当時の楽器)と当時の楽器編成の演奏です。
速度が早すぎる演奏ですが、素晴らしい演奏で、これはもはや眠りの音楽を卒業でしょうか(笑)

バロック・ヴァイオリン・ソロ 1名
バロック・ヴァイオリンI 2名
バロック・ヴァイオリンII 2名
バロック・ヴィオラ 1名
通奏低音 6名
(チェンバロ1名、バロック・オルガン1名、バロック・チェロ2名、ヴィオローネ1名、リュート1名)

通奏低音にこれだけ投入するのは当時では普通の事で、実は3楽章の冒頭も聴こえないくらい小さな音で和音を補完していますので通常聴くような演奏より豊かな響きです。
演奏会ではチェロとコントラバス(ヴィオローネの代わり)だけにした演奏ばかりで残念です。
和音楽器を何でもいいので最低1つは加えないと、これはドラムのないロック・バンドと同じですねw
by Clara (2017-07-27 12:11) 

Clara

れからピリオド楽器での演奏をもう一丁。
https://youtu.be/USUnFayR1vY

現在はピッコロ協奏曲となっていますが、本来はフルーティーノ(現在のソプラノ・リコーダーまたはソプラニーノ・リコーダー?)協奏曲、リコーダでここまで吹けるのは本当にマジ凄いですよね。
by Clara (2017-07-27 12:39) 

HOLDON

>Claraさん、
聞かせていただきました。
初めて聞いた楽団です。
バイオリンは素人目ですが弓のそりが逆(?)とサムグリップの位置が上の方に感じました。
何より素朴な音色なのに厚みがあって息を呑みました。
当時の楽器では音量は小さいと思っていましたが厚みのある音色です。それだけに周りの演奏はバランスをとても大事にするのですね。
歌っているようです。
イムジチも忘れられない演奏でしたがこのピリオド演奏もはまりそうです。

もう一つのソプラノリコーダーは驚異的なテックニック。またテンポ感覚も大変難しいのにきっちりと演奏されていました。
なるほどVoices of Musicですか。
また聞いてみます。

ただ当時の楽器は、特に管楽器はお粗末だったのでどうでしょうね。
たぶん練習で鍛え上げたテクニックでこなしているのでしょうね。

楽しみが一つ増えました。
by HOLDON (2017-07-29 06:16) 

Clara

バロックダンスのパフォーマンスです。
https://youtu.be/kPpaeW3DObU
こういうのを見ていると、歴史的な芸能は心を突き、私たち日本人ももっと日舞や伝統的な民間舞踊(盆踊りなど)を大事にしないといけないと思います。

主人の田舎の盆踊りは単純なリズムの和太鼓だけが伴奏で、実質無伴奏で歌う古い唄で踊りまして、その会場の脇にはここ1年で亡くなった方々の遺影を飾った笹で出来た衝立に線香を立ててまわります。それを見てこれが本来の盂蘭盆会なんだと知りました。
どこかの町のように「くれよんしんちゃん」や「どらえもん」などで踊ってるのはどうかと・・・・

高知のよさこい祭りも今は伝統的な正調踊りを踊っている団体は県庁のチームと市役所のチームの二団体しか無いといいます。主人の父がテレビで見て「寂しいことだ」とポツリと一言漏らしたのが印象に残っています。
by Clara (2017-07-31 20:45) 

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